こんにちは〜、Egnathです。

前回記事の続きです。






「おっさんカルテットキャンプ」レポも漸く最後。

夜は八ヶ岳に降る星々を、再び拝むことができました！

星降る八ヶ岳

「予報では20時以降、雲が出る！ 今のうちに展望台にアタックしよう！！」

年長者の威厳を生かし（←あるのか！？）、エベレスト登頂目指すパーティリーダーよろしく、ギリギリのタイミングを見計らって声掛けしたところ、皆の反応はイマイチ（笑）

「えぇ〜、まじぃぃっ」

マシンガントークに火がつきかけた、某アーバンスタイリッシュ系キャンパーからは嘆息がw

そりゃ、そうだ。オレもあったかいテントから出たくないもん。でもここで行かなきゃ、後で後悔するって。


すると、いつも前向きtakuさんが、「よし、行きましょう！」と賛同してくれたことをキッカケに、皆が動き始めました。



ゴソゴソとヘッデンその他準備を始め、重い三脚を担いでGO!



前回訪問の記憶も新しい私が先頭に立ち、真っ暗な林道の中をヘッデンの明かりを頼りに進みます。

「ザクッ、ザクッ、ザクッ…」

30センチ近い新雪を踏みしめながら登っていきますが、アルコールが体に残るなか、これが地味〜にきつい！！


最初は無駄口を叩きながら登ってましたが…

やがて皆、余裕がなくなり無言に（笑）


星空を追い求め、一心不乱に登るおっさん達。


ヨロめきながら展望台に登っていく姿は、傍目には「雪中行軍」というより、「百鬼夜行」の如く見えたことでしょう（笑）



間も無くゴールというところまで登って来ました。


展望台に続く林道は500メートルほど続いていますが、こんな風に左右を林で囲まれた格好になっています。

おかげで山頂に着くまで八ヶ岳側の景色はあまり見えませんが、それが期待をますます掻き立てます。

自然の「ニクい演出」ってヤツですね。


そして展望台に到着。



バーン。

中央上方にアンドロメダ銀河（ボワッと広がった光）とアンドロメダ座、その下には雲間に巨大なペガサス座が八ヶ岳上空を飛んでいます。

皆の口から感嘆の声が。

私は２度目の訪問ですが、それでも期待を裏切らない八ヶ岳の大パノラマ絶景にシビれました。




即座に撮影を開始。


やや雲がかかってますが、天の川もうっすら目視できます。


シャッター音と共に、時折「おー」「いいねー」などなどの呟きが聞こえてきます。

撮影会ってこんな感じなのかな。楽しい（笑）


しかし、陣馬形山でも思いましたが、山写真って難しいですね。壮大感がなかなか表現できません。




ひとしきり撮ったあとは、4人で自撮りしましょう！

Kさんの「EOS R」なら露光時間は「５秒」で済みます（爆）


ハイ、チーズ！

パシャッ。

おっさん達に降る星々。

これは嬉しい記念写真になりました。

第二次撮影タイム

思う存分、星空夜景撮影を楽しんだあと下山。

登りに比べれば帰りは楽かと思ったら、新雪のせいか、これまたかなり足に来ました。

正直、クタクタです（汗）



皆でヒィヒィ言いながらテントサイトに漸く戻り、薪ストーブを全開にして冷え切った身体を温め直し。


この時、外気温はマイナス９度、幕内は19度。
幕内・幕外で28度差です。

冷やしたり温めたり、冬の部活は本当に過酷（笑）




しかし、休みたいけど、まだまだ休めません。

天気予報が嬉しい方に外れてしまっためです。


21時を過ぎ、星空は曇り出すどころか、ますます冴え渡っていきました。



私もこれまで数々の失敗を重ね、星空撮影に向き合う「コツ」を身に付けてます。


それは、「撮れるときにはとにかく撮る。」


「後で」とか「今度」は、禁物です（笑）



他のおっさん達も撮影のため、テントを飛び出して？行きました。


対面のスキー場のライトにも負けず、星空はバリバリの全開です。



展望台に登るタイミングとしては、天候を読み違えましたね（笑）


結局、その後11時過ぎに少しだけ雲が出ましたが、星を撮るには最高の天気でした。



そして撮影を終え、再び幕内で宴会しようとしましたが…

皆、早朝からずーっと活動を続けてきたこともあり、ついに電池切れ。

インフル明けのtakuさんは、第二次撮影タイム前の20時台にすでにダウン。
その後、0時ぐらいに起きて、慌てて星撮ってましたけど（笑）

残された我々も、しばし談笑してましたが、次々と睡魔に襲われ、早々と就寝になりました（笑）

再び展望台アタック

早朝4時過ぎ。


目覚ましに起こされました。


２月になると、さそり座がある濃い方の天の川が日の出前の一瞬だけ、東の空の低い位置に顔を見せます。


もしかして、ブルーアワーのついでに濃い天の川を撮れないかと思い、早起きしました。


当然、他のおっさんたちはまだ寝ています（「抜け駆け」とも言います）。


早朝に強い長老体質を生かしたチャレンジです（爆）


5時前ですが、濃い闇の中に星空がくっきり。

しかし、半ば予想はしてましたが、さそり座が出る東側は高い山があるため、観測には不向きでした。


肉眼では林の中にさそり座のアンタレスが見えてたんですけどね。その下の天の川は山の陰に隠れたまま。

一瞬、展望台に登ってやろうかとも思いましたが、大人しく諦めテントに戻り、しばし休憩…




と思ったら、やがて辺りが明るくなり、朝活再開！


忙しい！w



我々の背面にある東側の山から日が昇り、八ヶ岳を淡いピンク色に染め上げているのが見えます。

テントサイトからは唐松の陰になるため、目覚めた６さんと一緒に200mほど離れた広場に移動。


またまたハードな雪中行軍。


でも、その甲斐はあります。


Kさんのブログで知りましたが、これが「モルゲンロート」ってやつですね。

前回訪問時も目撃しましたが、朝日に染められて、冠雪した八ヶ岳の美しさがますます際立って見えます。




再び撮影会が始まりました。


食べて飲んで遊んで、その気になったら撮影。

やりたい放題のおっさん達です（爆）



戻るとtakuさんはまだまだ寝てました（笑）

場内探索から〜の展望台

朝食は「バランゲルの間」。


Kさんが、飲んだ後に嬉しいメニューを用意してくれました。



完璧な炊き上がりを見せる「白飯」に、


「鮭の切り身」と「生ハム入りスクランブルエッグ」という組み合わせ。


シンプルイズベスト。
うん、美味（笑）


朝食後、昨日は時間がなくて見れなかった場内を散策（←ブッシュクラフトにうつつを抜かしてたからですね、はい）。



10月にKさんが五光牧場を訪れた時にテントを張った芝生の広場に向かいます。


夏は芝生ですが、あたり一面銀世界。
エゲツない傾斜を登ります（笑）


おっさん達が仲良く写真を撮りっこしてます…JKかっ！



しかし、展望台を除くと、ここが一番八ヶ岳を眺めることができます。


雲ひとつない青空。最高の天気です。

ここでソリ遊びしなかったのが唯一の心残り（笑）


散策ついでにもう一度展望台に行こうということになり、場内をぐるっと回る形で展望台へ。

正直、夜よりも昼間の方がきつかった（笑）



八ヶ岳の大パノラマを昼間も楽しみます！


直径45mの大電波望遠鏡は南を向いていました。

ホント良いキャンプ場ですよ〜、ココ。

マタギ再び、そして撤収

さて、テントサイトに戻り、撤収準備。


冬季のチェックアウト時間は15：００なので、もう少しのんびりできますが、レンタカーの返却と中央道の渋滞を考え、少し早めに撤収することになりました。

そこで問題になったのは、まだまだ食べ切れないほど残った「生ハムの原木」。

出撃前の打ち合わせでは現地で解体という話でしたが、骨もあるし、とても硬くてナイフなどでは切れません。

そこでたまたまtakuさんがブッシュクラフト用に買った、新品の「ノコギリ」が登場（笑）


皆で切り分けて行きます。


しかし、いつもお洒落な格好のtakuさんですが…


上に来ているベストが災いしてか、生ハムを解体している姿は「マタギ」にしか見えません（爆）


ようやく解体を終え、私は脚部分をもらいました。

ブヒブヒ…家では子ども達が喜んで？ました。



そして平行して撤収作業も進め、12時過ぎに撤収完了。


テントを張ったところだけ、雪が溶けてました。




最後に記念写真をパシャっと。


ということで、クタクタになりましたが、とても楽しい「初雪中おっさんカルテットキャンプ」になりました。

雪中キャンプは非日常なフォトジェニックな光景が見られるのが最大の魅力。でも子ども達と来れば雪遊びするのも楽しいでしょうね。

今回はおっさんだけで自由を満喫させてもらいましたが、来年はスタッドレスを入手してファミリーで参加できるかな？

その時はショベルを忘れずに（笑）


五光牧場の雄大な景色を思う存分楽しんだ週末でした。



おしまい。