こんにちは〜、Egnathです。

この週末は再びNO CAMPですが、ゆめ牧で不発となったコールマン200Aのメンテなど、キャンプ絡みでやらなければならないことが色々ありました。

その前に、前回記事でご紹介した、フランス製のオイルランプ「PIGEON LAMP（ピジョンランプ）」が、一部オイルランプファンの方々に好評をいただいたので、調子に乗って、もう少し詳しく紹介したいと思います。

PIGEON LAMPって何？

まず、形はちっとも似てないのに、なぜPIGEON（鳩） LAMPなの？ という、もっともな疑問ですが、1884年にこの形式のランプを発明されたCharles Pigeonさんの名前からつけられてます。


それまでの主体だったガラス製ではなく、金属製ボディのPIGEON LAMPは、安全、頑丈かつ安価であったため、当時大ヒットとなり、発明者のPIGEONさんは大儲けしたようです。

そのため、その後、同様の形態の商品が出回るも、この型のランプは全て「PIGEON LAMP」と呼ばれるようになりました。

玉数が多いお陰で、今でも比較的リーズナブルな価格でアンティークものが入手できます。

私がオクで落札したPIGEON LAMPも、出品者さん曰くフランスの蚤の市で購入したものとのこと。
現地ではそれほど珍しくないものなんだと思います。

さらにPIGEON社はその後、PIGEON LAMPから派生した様々な型のランプを製造しています。

PIGEON LAMPの構造

PIGEON LAMPには、真鍮、真鍮＋ニッケルメッキ、銅、銅＋ニッケルメッキの４種類があります。

入手したときのコンディションは写真のような状況でした。


正直、ビッドするには勇気が要りました（笑）

しかし、真鍮や銅は錆びにくい材質なので、アンティークで入手して外観が汚くても、磨けばかなり良い感じまで復活させられると思います。

私のはニッケルメッキのかかった銅製のようです。
メッキがところどころ剥げてますが、「味」と思えば気になりません。
特に夜は分かりません（笑）


タンクの内部です。

本来タンク内部にはコットンが詰められていますが、劣化が激しく汚かったため、劣化しにくいカーボンフェルトに交換しています。

コットンが詰められている理由は、転倒してもオイルが漏れないようにするためと、燃料が少なくなっても灯油を安定的に吸い上げられるようにするためのようです。
そう、ジッポーと同じですね。


底は二重底になっており、転倒しにくいようオモリ代わりの砂状の物質が詰められています。
その為、見た目よりズッシリ重く、少々の風ではビクともしません。


ハンドルには壁のフックに引っ掛ける穴が空いています。

フランス語は読めませんか、ハンドル部分の文字は「もし壊したら（爆発したら）、PIGEON社が１万フラン補償しますよ」と書いてるそうです。

発明者のPIGEONさんは、自分の発明したPIGEON LAMPに相当の自信があったようです（笑）。

しかし、案の定、意図的にランプを壊して補償金を請求する人が後を絶たなかったため、やがて刻印を辞めてしまいます。

刻印は1900〜1910年の期間のみ行われていたので、私が入手したランプはその頃に製造されたものになります。
100年前のフランスの何処かの家庭で使われていたものを使っているかと思うと不思議な気分になります。

芯が固着した相当に古ぼけた要メンテ品でしたが、メンテ後はバッチリ使えるようになりました。

Kさんとこのケリー風アイアンランプと一緒に

今やWINGED WHEELとともに、テーブルランタンとして超お気に入りになっています。
オイルランプ沼、本当にヤバいですね（笑）

GAUDARD社の新品もあります

実はPIGEON LAMP、新品でも買えます。
厳密には、GAUDARD社の「ピジョンランプ風ランプ」ということになりますが。

本当はこれを買うかどうか悩んでいるときに、オクを見てて「アンティーク」という選択肢があることに気づきました。

現物は見てませんが、アンティークと違って壊れてて使えません、ということはないので、これはこれで良い選択肢だと思います。

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