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Egnath's blog

キャンプとカメラと趣味の日々

スマホで星を探せ! 天体望遠鏡「StarSense Explorer LT 70AZ」

こんにちは〜、イグナスです。

今日はナチュログと光学機器メーカーのビクセンのPR企画で頂いた、天体望遠鏡「StarSense Explorer LT 70AZ」の紹介です。
スマホで星を探せ! 天体望遠鏡「StarSense Explorer LT 70AZ」



ちょっと普通じゃない天体望遠鏡


StarSense Explorer LT 70AZは、アメリカの「CELESTRON(セレストロン)」社の天体望遠鏡です。

CELESTRON(セレストロン) StarSense Explorer LT 70AZ




今年からビクセンさんが国内代理店になり、販売が始まりました。

ただし、自らも天体望遠鏡を作るビクセンさんが取り扱うだけに、普通の天体望遠鏡じゃありません。


それは…


スマホで星を探せ! 天体望遠鏡「StarSense Explorer LT 70AZ」
天体望遠鏡に専用アプリをインストールしたスマホを取り付けることで、

①今夜見るべき オススメの星 を教えてくれる
②お目当ての星を見るため、どっちに天体望遠鏡を動かせばいいのか ナビゲート してくれる

という便利機能が付いていることです!!!


わ〜パチパチパチ……




ん、あら反応がイマイチ。


いや、正直、私も天体望遠鏡初心者なので、最初はそんなもん何が良いのか分かりませんでした。

スマホで星を探せ! 天体望遠鏡「StarSense Explorer LT 70AZ」
スマホアプリStar Walkより

普段から星景写真撮る時にも、スマホのアプリで星座の位置とかチェックしてるし。



しかし、実際に天体望遠鏡を使ってみると、そのありがたみをよーく知ることになります。

天体望遠鏡って何が難しいかって、高倍率で視野が狭いので、スコープに見たい星を入れること自体が、
超難しいんです!

これは経験しないとなかなか分からないですが、初心者は、まずそこで 心を折られる と思います。



例えると、これは運動会で我が子の写真を撮ってて広角から望遠にしたら、途端に見失って困った、みたいな感じ。

それを1000倍ぐらい難易度を高くしたとイメージしてください(笑)




天体望遠鏡のスコープ内にお目当ての星を入れることを「導入」といいます。

通常、天体望遠鏡には「ファインダー」と呼ばれるライフルの照準器のようなものが鏡筒についています。

それを使って位置を合わせた後、本体の望遠鏡を覗き、徐々に倍率を上げつつ調整して、導入を完了します。

書くと簡単そうですが、見つけやすい1等星ならいざ知らず、幾千もの星の中から暗い星や星雲を見つけようとすると途端に難易度が上がります。

スマホで星を探せ! 天体望遠鏡「StarSense Explorer LT 70AZ」
(うっすらと輝く冬の天の川。よーく見ると、アンドロメダ銀河やカシオペヤ座も見えますが…分かります?)

そのためマニア向けのお高い機材では、パソコン等で見たい星を設定すれば、勝手に動いて探してくれる「自動導入機能」の付いた天体望遠鏡なんてものもあるほどです。


StarSense Explorer LT 70AZはもう少し簡易版で、専用アプリに星の位置を教えてもらった後は、手動で鏡筒を動かさなければなりません。

それでも、スマホのカメラが「顔認識」ならぬ「星認識」してくれるので、かなりの精度でお目当ての星を見つけることができます。

これは画期的!


基本スペックは以下のとおり。

●対物レンズ/有効径:70mm/屈折式 アクロマート
●焦点距離(口径比 F):700mm(F10)
●分解能・極限等級 1.66 秒・11.0等
●集光力:肉眼の100倍
●鏡筒サイズ:長さ 812.8mm、外径 76mm
●ファインダー:スターポインターファインダー
●焦点調整方式:ラック&ピニオン式
●接眼部:差し込み/31.7mm
●接眼レンズ:10mm、25mm
●架台部:経緯台
●三脚:アルミ製 2 段伸縮式
●質量:3.35kg(本体)

スペック的には、ビギナー向け天体望遠鏡になります。




セッティング


スマホで星を探せ! 天体望遠鏡「StarSense Explorer LT 70AZ」
ということで、まずは届いた天体望遠鏡を組み立てます。

スマホで星を探せ! 天体望遠鏡「StarSense Explorer LT 70AZ」
組み立て自体は難しくなく、初めてでも20分ほどで組み上がります。


この天体望遠鏡の焦点距離は700mmですが、天体望遠鏡は見たい星に合わせて「接眼レンズ」を変えて、見え方(=倍率)を調整します。

接眼レンズとは、望遠鏡本体の対物レンズで作られた像を拡大する役割を果たします。

要は「虫メガネ」ですね(笑)

スマホで星を探せ! 天体望遠鏡「StarSense Explorer LT 70AZ」
この機種では接眼レンズが2つ付いています。25mmの接眼レンズを入れると倍率は28倍(700mm÷25)、10mmだと70倍(700mm÷10)になります。

さらに「2倍バローレンズ」という倍率を拡大するコンバーターが付いてますので、最大倍率は140倍まで可能です。

なお、接眼レンズを高倍率にすれば、もっと小さな星も見えるのかというと、そうはなりません。

所詮「虫メガネ」なので、むやみに高倍率にしても、像が暗くぼやけて大きくなるだけです。

一般に対物レンズの口径の2倍が倍率の限度と言われてるので、この機種の場合、口径70mm×2=140倍が限度の目安になります。


スマホで星を探せ! 天体望遠鏡「StarSense Explorer LT 70AZ」
この見慣れないモノがスマホをセッティングするドック(クレイドル)です。

鏡が付いていて、GPSと鏡に映った星をスマホカメラで画像認識して、位置や方向を特定するみたいですね。


スマホには専用アプリ「StarSense Explorer」をインストールします。

アプリを使うためには、商品に付いているアクセスキーの入力が必要です。


そしてアプリのセッティングガイドに従って、スマホのカメラ位置等を調整します。


このスマホのセッティングは、昼間のうちにやった方が無難です。実際、夜にやったら、えらい時間がかかりました(笑)



セッティングが完了したら、スマホをドックから取り外してもかまいません。

なお、スマホが電池切れなどで使えなくても、通常の天体望遠鏡に付いている「ファインダー」もあるので、こっちでも導入は可能です。


誰が見ても分かりやすくて、スコープに収めやすい「月」なんかは、ファインダーを見て天体望遠鏡を動かす方が早いと思います。

ちなみに、こちらは自宅で天体望遠鏡の練習中に接眼レンズにスマホカメラを付けて月を撮った写真です。

スマホで星を探せ! 天体望遠鏡「StarSense Explorer LT 70AZ」
あえてノートリミングなので月が端によってますが、一番低倍率でもこれぐらいのサイズ感で見えます。

ただ写真に撮るのは意外に難しくて、10回に1回ぐらいしか成功しませんが(笑)





実戦投入!


ということで、キャンプ場に持ち込んで使ってみました!

まずは11月14日、15日に行ったナチュログ写真部合宿。

ようやく晴れました。
半年ぶり以上の星空です(感涙)

昼間に10分ほど掛けて、組み立て&セッティングを完了。


スマホで星を探せ! 天体望遠鏡「StarSense Explorer LT 70AZ」
この時は木星を狙いました。

アプリのナビゲートに従って、天体望遠鏡の方向を変えて…

…よしっ、導入成功!

スマホで星を探せ! 天体望遠鏡「StarSense Explorer LT 70AZ」
最大倍率の140倍にしても、月と比べると豆粒ぐらいにしか見えませんが、木星とその周りを回る衛星がはっきり見えます。

あと、条件が良ければ縞模様も見えますが、この日は水蒸気が多いのかそこまでは見れませんでした。


でも、天体望遠鏡を使ってライブで見る星々は写真で撮るのとは一味違って楽しいです。

スマホで星を探せ! 天体望遠鏡「StarSense Explorer LT 70AZ」
その夜は星に興味津々のminiパパさんの娘さんと、うちの娘と3人で星空観察を長々としてしまいました。




そして、その翌週の3連休に行った「むかわフレンドパーク」でも家族で紅葉星空観察。

スマホで星を探せ! 天体望遠鏡「StarSense Explorer LT 70AZ」
この時の星は凄かった!

スマホで星を探せ! 天体望遠鏡「StarSense Explorer LT 70AZ」
手始めに今夜オススメの火星を観察。

スマホで星を探せ! 天体望遠鏡「StarSense Explorer LT 70AZ」
専用アプリが位置だけではなく、火星の豆知識や観察のコツを教えてくれます。

スマホで星を探せ! 天体望遠鏡「StarSense Explorer LT 70AZ」
あの星だ!

スマホで星を探せ! 天体望遠鏡「StarSense Explorer LT 70AZ」
家族で順番待ち(笑)

この日は寒かったですが、我慢した甲斐があり、怪しげな赤い星がはっきりと見えました。


その後も、アプリに従ってスターホッピングを続けましたが、アンドロメダ銀河やオリオン大星雲なども見えます!

スマホで星を探せ! 天体望遠鏡「StarSense Explorer LT 70AZ」
アンドロメダ銀河

スマホで星を探せ! 天体望遠鏡「StarSense Explorer LT 70AZ」
オリオン大星雲

↑こちらは一眼カメラの写真。

やっぱり写真がないと寂しいので、ペンタックスのアストロレーサーを初使用して望遠レンズで撮ってみました。

誤解の無いよう言っておきますが、天体望遠鏡だともっと暗くて、こんなに綺麗には見えませんので悪しからず(笑)



ということで、ナチュログ&ビクセンさんから頂いた「StarSense Explorer LT 70AZ」。

初心者用天体望遠鏡なのでマニアの方から見れば限界もあると思いますが、

「StarSense Explorer=星感知探検者」の名のとおり、セッティングが決まれば、オススメがあるので、星の名前や位置を知らなくても天体観測が楽しめます。

その感覚は、まさに 星空探検


問題は積載。

こいつに限ったことではないですが、かなり嵩張ります。

スマホで星を探せ! 天体望遠鏡「StarSense Explorer LT 70AZ」
我が家(4人家族)の場合、ファミキャンだと天体望遠鏡を積むと積載パンパン。

夏場だと、これに「カヌー」も積まないといけないので、積載の限界に挑戦することになります(笑)



この辺りはキャンパーとして悩みどころでしょうねぇ。

しかしそのハードルを乗り越えれば、

極上の天体観測キャンプが体験できます。


おしまい。





CELESTRON(セレストロン) StarSense Explorer LT 70AZ








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コメント
導入めっちゃ苦手です(爆)

前回の「中秋の名月」を見るのでさえ四苦八苦する天体望遠鏡操作(;・∀・)
あれは心がおれますわ~www
上下左右反転してるのがまずなれません(笑)

アプリでおおよその導入まで合われるんですか!なるほど~( ..)φメモメモ

アンドロメダに大星雲を撮影できるEgnathさん凄いっす!

ササシンササシン
2020年12月10日 14:18
良いなぁ、私も土星の輪っかみてみたいです〜
合宿の時に見せて貰えばよかったな〜( ^ω^ )今度見せて下さい!!

ご家族で順番待ちしてるの楽しそうですねww

ハチママハチママ
2020年12月10日 15:07
おつかれさまでした(笑)

しかし、スマホカメラで星を認識?
そこまでの仕組みとは思いませんでした
(ただ、方角だけで認識してると思ってた)

それにしてもぶったまげるのは学研の図鑑もびっくりの銀河と星雲
こんなの自前のカメラで撮れる人、日本に何人も居ないよ(爆)
しかもわずか1万5千円でこのウルトラ機能が手に入るんだ〜
びっくり(そっちじゃないか(笑))

しくしく
2020年12月10日 20:47
こんばんは

先生!✋天の川の写真、星が多すぎてカシオペア座がどれだかわかりません( ; ; )

失礼しましたm(_ _)m
調べてみたら木星までの距離が約7億5000万kmなので望遠鏡の角度が少しでも違ったら
7億5000万km先ではとんでもなく大きな差ですよね!
アプリが手助けしてくれるなんて凄い時代になりましたね!

家族で天体観測なんて憧れちゃいます!

ハルカゼハルカゼ
2020年12月10日 21:49
こんにちは♪
私も前に友達が持って来てくれた天体望遠鏡で月すら導入出来ませんでした(´-`)
微妙に動かすのが難しいです。

アンドロメダ銀河がこれくらい見えたらちょっと興味ありますけど、実際覗くとどのくらいに見えるのかな~?
harukabiyoriharukabiyori
2020年12月11日 09:48
こんにちは、ササシンさん。

お、天体望遠鏡をお持ちなんですか?
動かす方向は混乱しますよね〜(笑)あと、ビギナー用なのである程度仕方ないですが、三脚の振動も何とかしてくれるといいですよね。

アプリは大体の場所がわかるので便利ですよ!

カメラはアストロレーサーが勝手に追ってくれるので、普通の星撮りと同じです(笑)

EgnathEgnath
2020年12月11日 12:30
こんにちは、ハチママさん。

合宿では忙しいことに加えて、私も習熟できてなかったので、あんまり皆に見せられず、残念でした。

土星の輪は私もまだチャンスに恵まれてません(笑)

また、持っていきますね!

EgnathEgnath
2020年12月11日 12:33
こんにちは、しくさん。

この専用アプリ、昼間にセッティングを追い込む必要がありますが、意外にお利口さんです(笑)
セッティングの精度もアプリ側で出せるようになれば、もう導入の面倒くささから完全解放ですね。

アストロレーサーは、実はペンタックスを選んだ決め手だったりします。でもジュウシンさんみたく買ったことに満足してしまい、利用するまで1年以上経ってしまいました(笑)

EgnathEgnath
2020年12月11日 12:41
こんにちは、ハルカゼくん。
じゃあ、答え合わせ行きまーす!

まず、写真の上から6分の1あたり、左右真ん中あたりにある滲んだような星がアンドロメダです。そこから真下に進んで、真ん中より少し上あたりに、ちょっと明るめの星2つがあります。それがカシオペアのMの字の左側になります。

ここテストに出るんで、復習して覚えとくよーに!w

写真で見るとわかりにくいですが、実物の方がまだマシですね(笑)

EgnathEgnath
2020年12月11日 12:55
こんにちは、harukabiyoriさん。

月なら導入自体はそんなに難しくないけど、月もみるみるうちに動くし、子供達はガシガシ天体望遠鏡に当たって動かしちゃうんで、安定しないですよね(笑)

アンドロメダは天体望遠鏡だと、ブワっと少し明るいものが見える感じです。図鑑みたいのを期待すると、間違いなく絶対ガッカリします(笑)

カメラだと30〜50秒分の光を集められるので、肉眼では見えないものが見えちゃいますね。

EgnathEgnath
2020年12月11日 13:01
ナビゲート機能があって初心者にも優しいですね!

しかも、おすすめの星を教えてくれるのは地味に便利そう!星に詳しくなくても、家族の前で父親の威厳を保てそうです笑

一瞬欲しくなりかけましたが、それ以上にアンドロメダ銀河を撮れるカメラの方が欲しくなりました笑

66
2020年12月11日 13:06
望遠鏡よりもアストロレーサーに目が。。。爆
家族で星空を眺めるキャンプ ステキです。この嗜好がお子さんにも伝わるといいですね。

後は、シン君に望遠鏡の三脚で、アウトバックのフロントドアに思いっ切りゴツンってやってもらって「気にすんなよ」が言えたら完璧なキャンプですねw

へりへり
2020年12月11日 18:36
こんばんは、6さん。

星空知識なくても、こいつのナビゲート機能は非常に便利だと思います。あとは昼間に10分ばかりセッティングを追い込む時間が取れるか、ですが…

いつも子供達と全力で遊んでくれて、大忙しの6さんにはハードルが高いかな。

ホント毎度、ありがとうございます(笑)

EgnathEgnath
2020年12月12日 00:23
こんばんは、へりさん。

あー、そっちは主役じゃないっすよ(汗)
でも、アストロレーサーは設定がホント簡単なんで、手軽に星雲を狙えるのが分かりました(笑)

合宿のときは忙しくてあんまりお披露目出来なかったですが、大分、ナビゲート機能を使った天体望遠鏡の使い方が分かってきました。
なお、三脚ゴンされたら、了見の狭いEg兄はマジ怒りすると思いますよ(爆)

EgnathEgnath
2020年12月12日 00:35
こんにちは~

子供の頃、小さい天体望遠鏡がありましたがこんな大きく見れなかったなぁ
スマフォで撮影出来るってハイテクですねw
これって、家族で星空観察するのにはぴったりなんでしょうねw

ちなみに、この天体望遠鏡に一眼は付かないんですか?!

taku-ctaku-c
2020年12月12日 10:26
こんにちは、takuさん。

子どもの時に天体望遠鏡あるって、実はお金持ち?(笑)
スマフォは場所を教えてくれるだけで、写真は接眼レンズに無理やり押し付けて撮るだけですw

Tマウントというので一眼がつけられますが、研究中です。

EgnathEgnath
2020年12月14日 12:34
こんにちは

ちょうど合宿の頃、長男が天体望遠鏡が欲しいって言ってたんですけど、今は言わなくなりました。
もう少し早ければタイムリーなレポだったんですが、ブームは完全に去ってしまったみたいです(笑)

しかし、あれですね、興味を惹かれるのはアストロレーサー(爆)
あの銀河の写真、撮ってみたい。

miniぱぱminiぱぱ
2020年12月16日 13:29
おはようございます、miniぱぱさん。

あらー長男くんのマイブーム終わっちゃったんですね。
でも、てっきり星に興味しんしんなのは娘さんかと思ってましたよ。星座も凄く詳しくて、miniぱぱ家の教育がいいのかな(笑)

miniぱぱさんもアストロレーサーが気になってますか。
写真載せたほうがいいかな、と思って載せましたが、逆効果だったみたいですね(笑)

EgnathEgnath
2020年12月17日 08:41
すごいぃ

JFLABOJFLABO
2021年10月11日 02:14

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