こんにちは〜、Egnathです。

新元号発表も迫った3月30日（土）、31日（日）、道志みちR413沿いにある「大渡キャンプ場」にソロ出撃してきました。


カリスマブロガーしく氏のレポートを見て、何人ものキャンパーが訪問を誓ったであろう巨石キャンプ場「OWATA」

参考記事：「大渡キャンプ場 〜 道志最高ロケーション」／少人数ファミリーキャンプ入門、しくさん

「道志最高ロケーション」とまで言われては、興味を持たないわけがありません。



…初訪問で見たその姿は、

昨夏の台風の影響でますます荒々しくなった、昭和の香り漂う不思議なキャンプ場でした（笑）

出撃！

さて、この週末、家族は実家帰省中。

チャンスに乗じて東関東方面でソロ野営を目論んでましたが…生憎、天気は雨予報。



そこで、いち早く天候回復しそうな西方面のキャンプ場に変更することを、直前の金曜日になって決意。

しくさんのレポート見て、ずっと心に残っていた道志の「大渡キャンプ場」に行くことにしました。



大渡キャンプ場のチェックインは12時ですが、電話予約の際に、管理人さんから「この日は割と『空いてる』から早めに来て先に設営しててくれていいよ〜」とのお言葉。

融通の効く対応に感謝して、８時過ぎに現着するよう自宅を出発しました。


そして…



この看板、何度通り過ぎたことか。


道志みちから細い急坂を下り、キャンプ場に向かいます。

よく作ったな、こんな道（笑）



で、到着。

場内には既に釣り人がいましたが、キャンパーは私が一番乗りみたいです。ヨシっ！


しかし、最初から張ろうと決めていた中洲が見渡しても見当たりません。

しばらく、場内を探索しましたが…

ん、あれ？


こ、これが中洲！？



巨石ゴロゴロとは聞いてましたが、ずいぶんイメージと違います。

岩が多すぎて、ほとんどテントを張る場所がありません…

設営

戸惑ってると、管理人のお爺さんがやってきました。

「あのー、ここがメインの中洲サイトですよね？」

「そうだよ。去年の台風で増水して砂全部持っていかれちまったんだよー、20何年もやってて、こんなこと初めてだよ。」

＜ビフォー＞

しくさんの写真を勝手にお借りしましたw

＜アフター＞



ほぼ同じ場所から撮った写真ですが、様変わりです。


実は土曜日夜から雨予報だったので、テンティピを張って、お籠り＆薪ストキャンプするつもりでした。

しかし、すっかり地形が変わった中洲にはそんなスペースはどこにもありません。

他のサイトに張ろうかと見て回りましたが、今一ピンとこなかったので、念のため持ってきた「アライテント」を張ることに。



備え付けの一輪車を借りて荷物を運び…




なんとか張り終えました。


フー。


雨予報なのでムササビタープを小川張りし、前室確保。

実質、ここ以外張れる場所はないので、広い中洲で「ぼっちキャンプ」ほぼ決定です（笑）


しかし、その後、優越感に浸りつつ管理人さんにお金を払って他の予約を聞いたところ、

「（ニヤッ）今日はお客さんひとりだけだからのんびりしていっていいよ〜」


「空いてる」って、おれ一人かいっ（爆）


ちなみに「時価」とも噂のある謎の料金体系に期待しましたが、客数が少ないほど単価が上がるシステムのようです（笑）

きっちりフルプライスを納めました。

代わりにニジマスをサービスしてもらいましたけどね。
おじいさん、ありがとー。


その後、場内を見回りましたが、あちこちに台風の爪痕が残っていました。


オートサイトも浸水したそうです。


中洲は砂が流されて、大岩がゴロゴロ。

橋も壊れ、使用禁止になり、



橋脚代わりの大岩には巨木が巻きついていました。




しかし、道志川の流れの美しさは変わらず…


カリスマブロガーが絶賛したロケーションの素晴らしさを感じることができます。


管理人さんはGW前には整備し直したいと元気に言っていたので、新緑の頃には復活の姿が期待できそうです。

アーバン系ブッシュクラフト始めました

さて、管理人さんから火起こしできたらニジマスをやると声を掛けられたので、焚き火をすることにします。


今回の出撃では、マイブームの「ブッシュクラフト」を楽しもうと、自らに「一つのルール」を貸すことにしました。


それは「ライター使用禁止」


滞在中、一切ライターは使わないつもりです。


といっても、そこらの木を擦り合わせて火起こしなど出来るわけもなく、がっつり装備を整えました（笑）

マイルドなワイルドキャンプを楽しむ、即ち、
「アーバン系ブッシュクラフター」の誕生です（爆）


五光牧場では、着火後の火を育てるところで手こずったので、「ティンダーウッド」も用意。

これ、松脂が多い部分を切り出した自然の着火材なので、めちゃくちゃ火が付きやすいです（メルカリで購入）。



おニューの大型ナイフでフェザーウッドらしきものを作り、ティンダーウッドも火が付きやすいよう加工しました。



そして初使用のファイヤースティックとストライカー代わりのノコギリの背を使って、着火！



手こずるかと思いましたが、10分ぐらいで火を起こすことが出来ました。


うん、いいね〜！



また、最近読んだ本から、万一ナイフが流れた時に内太腿の動脈を傷つけないよう、バトニング時のナイフを扱う態勢を学びました。


バトニングは、このようにガニ股の間で作業するのでなく、



膝を揃えてこう。


踊りのお師匠さんのような、全くワイルドさの欠けらもない様子ですが、本人いたって真面目です。


ブッシュクラフトをカッコよくこなすって難しい（笑）



そして、管理人さんからニジマスをいただき、




さばき方もよく分からないまま、内臓を取って塩焼きで食しました。


見た目は悪いですが、味は美味い！

口の中に道志川が流れてるようです（笑）

雨

さて、お腹もいっぱいになって寛いでましたが、夜に備えて準備開始。


今回、図らずもNO暖房となったので、中洲のあちこちに落ちてる流木をせっせと収集。


自宅から薪を持ち込んでましたが、昼から焚き火を始めると心もとなく感じたので、薪の足しにします。


夜は雨予報ですが、スパコン天気予報SCWによると午前2時〜3時ぐらいに一瞬、晴れ間になるようです。


もしかすると、こんな星空が見えるかもしれません。
万一のため、夜活するつもりです。




やがて辺りは暗くなり…


雨が降ってきました。


こんな日は、おでんが似合います。


おでんをチビチビつつきながら、火を眺めて、


酒を飲む。



最高ですね（笑）


しかし、やがて本降りとなり、タープ下にも吹き込んできたので、テントに潜って早めに就寝することに。

チャンスは前髪

タカタッカタカタン…


iPhoneの目覚ましに漸く起きます。

時刻は午前3時半。少し寝過ごしてしまったようです。

普段、目覚めると即行動できる体質ですが、なぜかめちゃくちゃ眠い。

どうやら川のせせらぎマジックでいつもより深く寝てしまったようです。

グズグズしつつ、漸くテントから出ると、雨が止み、少しだけ星が見えてました。


しかし、セッティングしてる間に雲が出てノースター。



しばらく粘りましたが、やがて東の空が明るくなり、


テント夜景だけ撮って再び就寝。

まあ、こんな日もあります。

朝ブッシュ、そして鯖缶再び

朝。ぐっすり寝ました。


昨夜は本降りで少し心配でしたが、川の水位は昨日と変わりません。


朝食を作ろうとライターでバーナーに火を付けそうになりましたが、「ライター禁止縛り」を思い出しました。


朝から再び火起こしです。



木が少し湿ったのか、なかなか火が点かず、ティンダーウッドと麻紐を投入して漸く完了。

火のついた枝でバーナーに火種を付けます。

正直、くそ面倒くさい（笑）



朝食はふもとっぱらで振る舞った「鯖缶のチーズ乗せ」。

前回、見た目の良さに反して、全く鯖缶の味しかしなかったので、改良！


チーズをチュダーチーズに変更し、鯖缶とチーズのマリアージュを狙ってみました。


チーズに焦げ目をつけるためのこちらのバーナーは、幸い着火ボタン付き。

ルール違反じゃないと解釈し、遠慮なく使います（笑）


文明っていいね〜


完成したのがこちら！

う、美味そう〜

実食！


モグモグ…


う、美味ー、鯖缶がっ！（爆）


何をやってもマリアージュしません…

撤収

てな感じで午前中をのんびり過ごし、撤収作業開始！


ちなみに中洲は一見ワイルドな感じですが、橋を渡った正面が管理棟になってます。

管理人の老夫婦は何をするでもなく、日がな店先で常連さんとお話ししたり、ご飯を食べてられたので、まるで親戚の庭先でキャンプしてるような不思議な感じでした（笑）



案内された管理棟の中も、昭和の香りがします（笑）
昔、映画のロケ地になったとのことで芸能人との記念写真が沢山飾ってありました。



結局、管理人さんとおしゃべりしたりして、のんびり過ごし、昼過ぎに撤収完了！


しくさんにより、「道志キャンプ・ガラパゴス」とも名付けられた大渡キャンプ場。


独特の雰囲気とワイルドな景観が組み合わさった、まさに「独自進化」なキャンプ場でした。

今回はブッシュクラフトで濃いーソロキャンを楽しみましたが、子連れで川遊びも楽しそうです。

新緑の頃にまた再訪したいですね〜



おしまい。